毎週1回は上司であるSVが訪店に来ると思いますが、そのときに仕事の指示やアドバイスをもらうことってたくさんあると思います。
しかし、その上司からの指示と相反する意見がアルバイトから出たら、皆さんは一体どっちの意見を取り入れますか?
できる店長になるにはどういった行動を取る必要があるのでしょうか?
できる店長は○○を優先する
できる店長の特徴の1つにアルバイトを育てることができることが含まれると私は思っています。
店は当然店長1人の力では運営することができず、アルバイトの協力が必ず必要です。
そして、アルバイト一人ひとりの能力が高くなればなるほど、パフォーマンス力も向上し、お客様満足度を高めることができ、結果売上げを上げることができるからです。
ですので、アルバイトを育てることが売上げアップに繋がり店長に求められる利益を出すことに繋がるのです。
では、どうすればアルバイトを育て上げることができるでしょうか?
アルバイトにただ指示を出して受動的に仕事をさせるのではなく、アルバイト一人ひとりに、その時の状況によって何が自分に求められているのか、何をしなければならないのかを考えさせ、当たり前のように臨機応変に行動できるようにさせることがアルバイトの教育の肝です。
つまり、店長はアルバイトを教育するときには、常にアルバイトに考えさせながら仕事をさせるということが重要なのです。
ここで、本題の最初の問いについて考えてみましょう。
上司から指示を受けた場合、それをアルバイトに周知して徹底させると思いますが、その際、アルバイトから「それは逆効果では?」という反対意見が出たとします。
できる店長はどちらを尊重すると思いますか?
なぜ本題に入る前にアルバイトの教育の肝について話をしたかを考えていただければお分かりですよね?(笑)
はい、そうです!
できる店長は上司の指示ではなくアルバイトからの反対意見を尊重します。
アルバイトがせっかく出した意見を無駄にしてしまうことが一番の損失だと私は思っています。
というのも、アルバイトは常に現場にいて、お客様と接する時間や店で働く時間が誰よりも長いです。
店長は事務所で作業をしたり発注や精算業務をしたりするので、お客様と接する時間はアルバイトより短くなるのは当たり前です。
ましてやSVは1週間に1回店に来て、せいぜい1~2時間滞在するだけでお客様と接する時間は0に等しいです。
そんなSVの意見よりアルバイトの意見の方が現実的であり、店にとって好材料になることは誰が考えても明らかですよね。
アルバイトの意見はお客様の声でもあるので、机上の空論で抽象的な話しかしないSVよりアルバイトの意見の方が、具体的で内容のある物が多いです。
さらに、アルバイトの意見を尊重することで、自分達の意見を聞き入れてくれた店長への信頼度が増し、アルバイトのモチベーションを高く保つことができるのです。
自分達の意見を聞き入れてくれるのですから、もっと考えながら働くようになり、より店を良くするための意見をアルバイトから引き出すことができるのです。
ですので、店を心から良くしたいと考えている店長は、SVとアルバイトの意見が相反するときはアルバイトの声を優先するのです。
上司の言うことは絶対ではない!
上司の言うことは絶対だ!
何て言う上司もいるとは思いますが、本当に店を良くしたいのであれば上司のSVよりも現場で働くアルバイトの声を大切にした方がいいです。
それはなぜかですが、上司の考えや発言は必ずしも正しいとは限らないからです。
上司は過去のデータや平均値、優良店を参考にした助言が多く、残念ながら店舗それぞれの特徴に合わせた助言が少ないのです。
必ず店舗は他の店舗とは違う強みや弱みといった特徴を持っています。
本来であれば店舗一つ一つに最適な戦略が存在し、コンビニ100店舗あれば多少の違いかもしれませんが、100個の戦略があってもおかしくありません。
一番避けなければならないことは、全ての店舗の戦略を統一し無個性になってしまうことです。
無個性になってしまうと、集客戦略が取り辛く、ただ近くに住んでいる、たまたま通りかかったといった偶発的な集客しか見込めなくなってしまうので、店舗を経営している側からすると利益の発生が不確実性になってしまいます。
ですので、コンビニチェーンとしての施策は軸にしなければなりませんが、店舗の特徴に合わせた戦略を取ることが求められるので、ただ単にSVの意見を取り入れると、戦略が均一化され無個性になる可能性が高くなるのです。
店長がSVと常にコミュニケーションを取り、自店の特徴に合わせた戦略を議論していれば、SVも親身に戦略を考えてくれると思いますが、普段SVとコンタクトを取らず、訪店のときに一方的にSVの指示を受ける店長は、気づかない内に他店と均一化されている可能性があるので、SVの言うことはそのまま受け取らないようにしましょう。
私は常にSVから指示が出たときに、自店にとってその戦略は店の利益に繋がるのか、その戦略を取る意味は何なのか、その戦略を取ることでどういったメリットデメリットがあるのかといった、話の中心を自店にして話を聴くようにしていました。
平均的な話をされても、自店にとって本当に効果があるのかわかりません。
日商40万くらいの店であれば効果が期待できることでも、日商80万の店であれば逆効果になる戦略もありますから。
ですので、SVから指示を受けるときは、必ず自店を重点において話を聴くようにしてください。
まとめ
・上司とアルバイトの意見が真逆だった場合は、アルバイトの意見を優先しましょう。
・アルバイトの意見を尊重しアルバイトのモチベーションを上げ、改善案を引き出すようにしましょう。
・考えながら働くという癖をつけさせ、SVからの指示を周知するときにはアルバイトの声に耳を傾けてみましょう。
・SVの言うことは絶対だとは思わずに、自分の店にとって重要なのかを判断しましょう。
・アルバイトの意見を尊重するときは、SVにお客様の声として伝えましょう。
上司の指示を無視する勇気がないという方は、ぜひお客様からの意見であるという提で話を伝え、うまくごまかすようにしてください(笑)
結果を出せばSVは黙りますから、まずは現場の声であるアルバイトの意見を尊重するようにしてくださいね♪