コンビニでほっこりした話♪素敵なお客様との出会い『赤いニット帽のおばあちゃん』

土地柄も悪く毎日トラブルに巻き込まれながら店長をしていた店での話。

そんな店でもほっこりする話がありました♪

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赤いニット帽のおばあちゃんとの出会い

初めての出会いは本格的に寒さが厳しくなる1月でした。

私の店は、9割が学生で昼間の13時から16時ごろはほとんど私一人で働いていました。

昼間の客数は1時間で20~30人程度で忙しさを感じるには物足りない数字でしたので、スタッフが私一人でも十分なくらいでした。

ですので、いつものようにレジに立ちながら発注をしていたのですが、ある日赤いニットの帽子を被った恐らく80代のおばあちゃんが、50代と思われる娘さんを連れて店に入ってきたのです。

そのおばあちゃんは杖を右手に、左手は娘さんに支えられながら歩くのにも精一杯という感じでした。

ちょうど店内には他のお客様はいなかったので、その様子を見た私は発注をする端末を充電器にセットし、売り場に出て買い物カゴを片手にその二人に近づきました。

「いらっしゃいませ♪何かお求めの物がございましたら、私にお申し付けください!」と挨拶をした私に始めは驚いていた様子でしたが、二人はすぐに笑顔になり、「ありがとう。それでは卵と牛乳をください。」とかすれた声でおばあちゃんは私に言いました。

耳を澄まして何とか聞き取れた私は「はい!かしこまりました!では取って参りますね!」と答え、売り場から商品を取り出しました。

他に買いたいものがなかったのか、すぐに二人は満足し、会計をしようとレジに向かおうとしていたので、私も急いでレジに戻り会計を済ませました。

するとおばあちゃんは「カゴ持ってくれてありがとうね。」、娘さんは「助かりました。ありがとうございました。」とそれぞれ私に笑顔で御礼をしてきたので、「とんでもございません。こちらこそお買い上げいただきありがとうございました。またよかったら来て下さい。カゴならいつでも持ちますので♪」と私は笑顔で御礼を返しました。

二人は店から出ると振り返りお辞儀をしてきたので、私も頭を下げ、それを見た二人はゆっくりと前を向き直し家路に着いたのです。

おばあちゃんとの1ヶ月間

初めての来店から数日後、再びおばあちゃんと娘さんがやってきました。

そのおばあちゃんはその日も赤いニットの帽子を被っており、その帽子を見た私はすぐに先日のことを思い出し、二人にカゴを持って近づいたのです。

「いらっしゃいませ♪先日はご来店ありがとうございました!今日は何をお探しですか?」と私は二人に声をかけました。

すると、私に気づいた二人は「今日もいらっしゃったんですね♪のどが乾いたのでお茶を買いに来たんです。」とおばあちゃんは声をかすらせながらゆっくり話し、娘さんはゆっくり話すおばあちゃんを優しく見守っていました。

その光景を微笑ましく思いながらも「店長ですからほぼ毎日いますよ♪」と飲料売り場に案内し、おばあちゃんが選んだお茶をカゴに入れレジをして退店されました。

その日も前回と同じように店を出て振り返りお辞儀をされたので、私もお辞儀を返して、二人の後姿が見えなくなるまで見送りました。

それからなんと毎日訪れるようになり、毎回赤いニット帽を被っていたので、その帽子を見る度にカゴを持って接客をするのが私の日課になり、毎日のように働く私を労って、コーヒーやお菓子をくれるようになっていました。

自然と会話をするようになって教えていただいたのですが、赤いニット帽は孫からプレゼントされた物で、宝物だと言っていました。

そんなまったりとした時間を日々過ごしていたのですが、おばあちゃんが初めて店に来てから約4週間ほど経った日、その日はいつもより2時間ほど遅かったですがおばあちゃんと娘さんは来店されたので、私はいつものようにカゴを片手に歩み寄ると、おばあちゃんが何だかいつもと様子が違うことに気づきました。

その日は表情が暗く、何だか辛そうな顔をしていました。

私の顔を見たおばあちゃんはさっきまでの辛そうな顔が嘘のように私が知っている笑顔を取り戻し、いつものように「今日はね~」と注文をしてくれました。

欲しいものを全部カゴに入れ終わると、その日は腰をさすりながらしばらくじっと立っていたのです。

その様子に気づいた私は「大丈夫ですか?腰が痛いんですか?」と声をかけると、おばあちゃんは「大丈夫。気にしないで。」と今度は口元を引きつらせながら、無理やり笑顔を作って答え、その様子を悲しそうな目で娘さんは見ていました。

私はパイプ椅子を用意しおばあちゃんを座らせ、その日は娘さんが代わりに会計をしました。

会計を済ませた後、おばあちゃんは私に「迷惑かけたね。本当にありがとうね。」と言い残し、娘さんは私にお辞儀をして退店されました。

私はいつものように退店される様子を見ていたのですが、その日二人は一度も振り返らずにそのまま家路に着いたのでした。

いつもとは違う様子のおばあちゃんを心配に思いながら二人の後姿を見送った次の日、二人が店に来ることはありませんでした。

おばあちゃんとの別れ

何となくもう来ないんじゃないかと予感しながら、後姿を見送った次の日、私はいつものように二人の来店を待っていたのですが、二人は店に姿を現しませんでした。

その日私の心に靄がかかってましたが、結局その靄が晴れることなく私は家に帰ったのでした。

その次の日も少し期待しながら待っていたのですが、やはり姿を見せずに残念に思いながら夜仕事をしていたところ、なんと娘さんが一人で来店されました。

娘さんが一人で来店されたのは初めてで、いつもとは違う時間だったので最初は驚きましたが、好ましくない回答が来るかもと覚悟をしつつ「今日はお一人ですか?おばあちゃんは大丈夫ですか?」と尋ねたところ、「母は昨日入院しました。検査をしてもらったんですけど、すい臓がんだったんです。それに転移もしておりもう長くないそうです。」と娘さんは声を詰まらせながらも必死に私に説明してくれました。

「そうですか・・・。1ヶ月前はかなり元気だったのに信じられないです。でも先日の様子はすごく辛そうでしたもんね・・・。」となんと答えていいか分からない私に気を使って、「母はすごく店長さんに会うのを楽しみにしていたんです。最初に接客を受けたときにすごく感激したようで、もちろん私も手が塞がっていたので、店長さんの接客には救われました。先日ろくに歩けない程腰に痛みがあったようですが、店長さんに会いたいからと時間をかけて支度をして店に来たんです。店長さんの笑顔を見ることが最近の楽しみだったようです。でも先日は迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。1ヶ月間の短い間でしたが本当にお世話になりました。」と私に感謝と謝罪をしてきたのです。

私は娘さんの言葉に嬉しさを感じつつも、もうおばあちゃんに会えないという一抹の寂しさを抱きながら、娘さんと別れました。

見舞いに行こうと思ったのですが、休みを取ることができず、店から出られるのは夜遅くだったので、なかなか面会することもできませんでした。

何とか見舞いに行くチャンスをうかがっていたのですが、娘さんが来てから10日ほど経っておばあちゃんは亡くなられました。

その訃報は亡くなった次の日に娘さんからの店への電話で知りました。

この間まで元気で店に来ていたのに、急に来なくなり2週間も経たない内に亡くなられたので、当時は全く実感が無く、明日またいつものように赤いニット帽を被ってくるんじゃないかと思っていました。

ですので、突然の別れの悲しみよりももやもやとした思いで働いていると、訃報を知った2週間後、再び娘さんが来店されたのです。

だいぶ落ち着いていたようで、話し方も初めて出会った頃に戻っていました。

すると、「母はすごく店長さんに感謝していました。何となく死期を悟っていたようで、最後の時間を店長さんと過ごせて良かった。これからもその笑顔で頑張ってくださいと言っていました。いつも私たちに親切にしてくださってありがとうございました。」と笑顔で語ってくれました。

私はその娘さんの言葉を聞いた瞬間、心にかかっていた靄がすーっとなくなり、心が何か温かいもので満たされるような感覚になると同時に、本当に亡くなったんだなという実感が出てきて、少し悲しい気持ちにもなりました。

それでも感謝されたことの方が大きく、私としてはほんの少しの気遣いのつもりでしたが、ちょっとした行動で感謝されたことに充実感を抱き、人から感謝されたことでこれほど嬉しかった記憶はありませんでした。

その娘さんはおばあちゃんが最後にカゴに入れたのど飴を購入して帰っていきました。

その後・・・

娘さんはおばあちゃんの没後初めて退店されてから、仕事に復帰したようでバリバリのキャリアウーマンになっていました。

おばあちゃんの介護のために仕事を休んでいたらしく、仕事に行く前と仕事帰りに毎日のように足を運んでくれるようになりました。

話を聞くと家の近くに別のコンビニがあったようですが、私の店を始めて利用した日から、当店を利用してくれるようになったようで、正直に嬉しかったですね。

季節商材も協力してくれるようになり、とても大切な常連のお客様になっていました♪

私がその店を去っても、利用してくれているようです。

当時トラブルに直面することが多かった私は、おばあちゃんとのまったりした時間がとても心地よかったのかもしれません。

最近すい臓がんで亡くなった人が身の回りにいるので、今回の話が一番に思い浮かびました。

1ヶ月という短い期間でしたが、私にとってはかけがえのない思い出です。

お客様に苦労されられることが多いコンビニですが、素敵なお客様と出会えると心が洗われます。

ほっこりすることもあるので接客業は辞められないんですよね♪

 

 

 

 

どうもこんにちは!マツタイです!

私の記事をご覧いただきありがとうございます!

私はどんなときでもポジティブに思考を切り替えられる性格とコンビニ店長時代の経験を活かして、今はポジティブ心理コンサルタントをしています♪

私はコンビニに限らず店長職は孤独な職業だと思っています。

仕事に関すること、人間関係、モチベーションなどで悩みを抱え、誰にも相談できずにいる方は多いと思います。

私も店長時代多くの問題に直面しましたが、誰も相談する相手がおらず一人で抱え込むことが多かったですが、持ち前のポジティブ思考で乗り越えてきました!

もし仕事に関することで悩みを抱えている方は一人で抱え込まず、ぜひ私にご相談ください!

もちろん、店長に限らず、マネージャーやアルバイトなどのスタッフの方の悩み相談も大歓迎です!

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